中学受験のための準備をスタートさせるとなると、まずはじめにやることと言ったら、塾選びですね。
中学受験塾のカリキュラムが小学校4年生になる直前から始まりますので、塾はそれまでに決めておきたいものです。
さて、では実際にどんな塾に子供を通わせればいいのか、いざとなるとよくわからないという親御さんも多いのではないでしょうか?
大事な子供を約3年間あずける塾ですし、いったん入塾するとなかなか簡単に他の塾へ変わるというのも難しいものです。
出来れば入ってから後悔などしたくありませんから、事前にしっかりと塾選びをしましょう。
基本中の基本ですが、中学受験のために入塾するなら、中学受験に特化した塾を選ぶ必要があります。
小学校の授業の補習を目的とした塾では、中学受験に備えることは難しいと言えます。
そのことをふまえた上で、今回は、最も悩みどころの、集団指導塾が良いのか?または個別指導塾が良いのか?についてご紹介していきます。
何しろ、中学受験用の塾を選ばないといけないのね!
そうか! 家の近所の通いやすそうなところがいいかと思ったけど、あそこは中学受験用の塾ではないみたいだぞ。
Contents
【中学受験塾】集団指導と個別指導、どっちが良いのか?
ズバリ、こちら! と言いたいところですが、なかなかそこは言い切れないところがあります。
それは、子供の特性にもよりますし、個別指導の場合は指導者のレベルにもよるところがあるなど、一概には測れないからです。
しかしやはり、1つは集団の中に身を置く場所を決めておく事はおすすめと言えます。
まずは、一番身近な子供の特性や性格をしっかりと親が把握してあげましょう。
意外と自分の子供のことって、見えていないところがあります。
家での顔と、学校や塾などで見せる外での顔は全く違う場合もあるので、少し難しいことかもしれませんが、学校などでの子供の様子をしっかりと見ておくと良いでしょう。
その上で、集団指導塾と個別指導塾のそれぞれのメリットデメリットを把握し、上手な塾選びをしたいものです。
【中学受験塾】集団指導塾のメリットとは?
集団指導塾の一番のメリットは、やはり仲間やライバルがいて、自分がどの程度の位置にいるのかが分かったり、仲間の頑張りが直接見えるため、お互いに刺激し合える点です。
目指すゴールはみんな同じ、と言う事で特別な連帯感も生まれるでしょう。
たいていの塾では、毎週のようにテストが行われます。
その結果を仲間と分かち合う事も出来ます。
そして親にとっても、周りの様子が分かって、自分の子供の位置が把握でき、メリットとなる点が多いでしょう。
集団指導のメリット
- 自分の位置が把握できる
- 先生のレベルは信頼できる
- 個別指導よりは塾代が安い
それでは、これらを具体的に説明していきます。
自分の位置が把握できる
大手の集団指導塾の場合、成績ごとにクラスが分かれたり、席順が変わったりします。
ある意味子供にとっては酷な事かもしれませんが、自分が今どの位置にいるのかが明確に体感することが出来て、上を目指そうという意識が高まるでしょう。
成績が下がってクラスや席が下がってしまった場合の悔しさをバネに、また頑張ろうという気持ちになります。
先生のレベルは信頼できる
集団指導塾はある程度大手の塾になると思いますが、そうなると先生も選別されて採用されているはずです。
やはり、教え方が上手だと感じられる先生が多いと感じます。
先生の極端な格差はないでしょう。
個別指導よりは塾代が安い
集団指導塾の場合、塾代は個別指導に比べると安く上がるでしょう。
個別指導塾で、全教科を受けるとなると、金額的にもかなり高額になる可能性があります。
【中学受験塾】集団指導塾のデメリットとは?
自分のレベル相当か少し上のレベルの集団に属するのが好ましいのですが、あまりにもかけ離れた集団塾だと、カリキュラムが簡単すぎる、または逆に難しすぎるという事があって、せっかく塾に通ってももったいない事になってしまいます。
自分はすでに分かっている問題を時間をかけて授業で解いたりするのは、もどかしい事かもしれませんし、まったく歯の立たない問題を解説されても、何のことやら理解できないというのも困りものです。
ある程度の生徒数があって、成績順でクラス分けがされているような集団塾だと、そこまで自分の成績と属する集団がかけ離れてしまうということは少ないのではないでしょうか。
集団指導のデメリット
- 質問がしづらい
- 休んでも授業は進んでしまう
- クラスの他の生徒に左右される
では、ここからは集団塾のデメリットについてご紹介していきます。
質問がしづらい
授業中に手を上げて、積極的に質問を出来る子供なら問題はないのですが、なかなかそのような子供ばかりではありません。
集団の中にいると、わからないところがあっても質問も出来ずにそのままになってしまうという事も良くあることです。
休んでも授業は進んでしまう
例えば風邪で授業を休んだとしても、たいていはそのまま次の授業へ進んでしまいますから、休んだところのカリキュラムは自分でやるしかありません。
クラスの他の生徒に左右される
中学受験に向けた塾だからと言って、全員の子供が小学校4年生の時から真剣に勉強へ臨むかと言うと、必ずしもそうでもありません。
やはり授業中にふざけてしまい、授業の進行を遅らせてしまうような子供もいないとも限らないのです。
自分が真剣に勉強をしたくても、そのような他の子のために、授業が妨害されてしまうという事も考えられます。
また、逆に、ものすごく成績も良く、意識の高い子供たちの集団に属することが出来れば、周りに影響されてやる気がわいてきて良い影響が期待できるかもしれません。
【中学受験塾】個別指導塾のメリットとは?
では、次に個別指導塾のメリットをご紹介いたします。
はじめに集団指導塾をおすすめしましたが、個別指導塾にももちろんメリットはあります。
個別指導のメリット
- 自分のレベルや進度で教えてもらえる
- 1対1のみではなく、1対2や3なども
- 質問しやすい
それでは、個別指導塾のメリットについてご紹介していきます。
自分のレベルや進度で教えてもらえる
完全に個人指導なので、自分のレベルに進度を合わせて指導をしてもらえます。
すでに分かっている問題に無駄に時間をかけたりすることなく、わからない問題を丁寧に教えてもらう事も出来ますね。
1対1のみではなく、1対2や3なども
1対1の個人指導塾もあれば、先生1人に対して生徒が2人や3人などの少人数と言う個別指導もあります。
先生と1対1だと、やや緊張してしまうという子供もいると思いますが、1対複数と言う指導方法ならば、それほど緊張することもなく、子供もある程度リラックスして勉強に臨めそうですね。
また、ライバルを身近に感じることが出来るのも良い点ではないでしょうか。
質問しやすい
わからないところも集団塾よりは気軽に質問出来ると考えられるでしょう。
やはりわからないところをわからないまま次に進んでしまうと、わからない事が積み重なってしまいますので、出来ればその都度理解を深めて行くことが大切です。
【中学受験塾】個別指導塾のデメリットとは?
次に、個別指導塾のデメリットについてご紹介いたします。個別指導塾にもデメリットは存在するのです。
個別指導のデメリット
- 料金が高い
- 競争相手や仲間が少ない
- 先生のレベルや、先生と子供との相性
それでは、ここからは個別指導塾のデメリットについてご説明していきます。
料金が高い
やはり個別指導の場合には、どうしても料金が割高になってしまいます。
これは否めません。
競争相手や仲間がいない
模試などを受ければ競争相手はもちろんいるのですが、なかなか身近に感じることが出来ません。
集団の中でライバルたちと競い合う事でさらに頑張るという気持ちが、個別指導の場合には持ちづらいでしょう。
先生のレベル・相性
個別指導塾の先生には、社会人のプロ講師をはじめ、大学生のアルバイトの場合も多くあり、かなり先生の格差があることが考えられます。
大学生のアルバイトの先生は、子供としては年齢が近いので、やりやすいというメリットもあるでしょう。
また、大学生自身が6~8年前くらいに実際に中学受験を経験している場合には、中学受験のカリキュラムを教えることが出来ますが、中学受験を経験していない大学生のアルバイトの場合、いくら今現在優秀な大学に在学していたとしても、なかなか中学受験の問題を全て網羅するのは困難なことだと言えます。
非常に教え方も上手で、子供受けも良い大学生もいる一方で、1つのアルバイトと言う事で、時給が良いからやっているといういわゆるバイト感覚の学生がいることも事実です。
と言う事で、大学生アルバイトのレベルには様々な差が生じているでしょう。
それに比べて、社会人のプロ講師は、生活もかかっていますし大学生よりは教え方も上手であるとは思えますが、子供との相性と言う点では、必ずしも優秀な先生がうちの子と相性が良いかどうかは別問題となってきます。
相性が悪い先生と1対1で授業を受けるのは、子供としてもなかなか厳しいものがあります。
その代わり、相性が良ければぐんぐん伸びますが、そのあたりの見極めが難しいと感じます。
そして、たとえプロ講師であっても、先生のレベルには差があると思います。
周囲の情報などを調べて、評判の良い先生を選ぶと良いでしょう。
まずは模試を受けてみる
塾選びに迷っている場合には、とりあえず、通えそうな場所にある塾の模試を受けてみるのが良いでしょう。
小学校3年生にもなると、様々な塾で模試が行われます。
それらの情報をキャッチして、一度模試を受けてみると、子供のおおよその成績がわかります。
また、塾の情報をチェックしたり、知り合いで実際に通っている子供などがいる場合には様子を聞いてみるなどして、子供に合う塾選びをしましょう。
理想は集団指導塾に籍を置き、苦手部分を個別で補う
集団指導塾に籍を置き、苦手部分を個別で補う、これは理想ですね。
しかし、塾代がどうしても高額になってしまいます。
いくらでもお金をかけられるというものでもありませんから、無理のない範囲で考えましょう。
大手塾で、補習として個別指導を設けているような塾もあります。
もしも、お金に余裕があって、子供の苦手な科目があるようだったら、その科目だけ個別指導を受けて、集団指導にちゃんと付いていけるくらいの指導をしてもらえれば言う事ありません。
塾代はおおよそどれくらいかかる?
最後に、中学受験塾の塾代はどれくらいかかるのか、ざっとご紹介いたします。
集団塾の代表として日能研を例に挙げると、
小学校4年生で約40万円、小学校5年生で約75万円、小学校6年生で約115万円となります。
日能研のおおよその塾代
- 小学校4年生:約40万円
- 小学校5年生:約75万円
- 小学校6年生:約115万円
これはあくまでも概算です。
おおよそこの程度の費用がかかるという事を把握しておきましょう。
また、個別指導塾の塾代は、高額なところから比較的良心的な価格のところまで千差万別です。
実績があったり、指導力の高い先生の個別指導は比較的高額になるかもしれませんし、個人塾と大手の個別指導塾でも料金には差があります。
事前に、よく確認しましょう。
まとめ
中学受験に向けての塾選びについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
集団指導塾と個別指導塾、それぞれメリット・デメリットがあります。
約3年間お世話になる中学受験用の塾です。
安心して通うことが出来る、そして子供と相性の合う、良い塾を見つけましょう。
また、子供の性格や成績なども十分に考慮して、入塾を決めるといいですね。
お読みいただきましてありがとうございました。
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